100GBASE-LR4/ER4およびOTU4 QSFP28デュアルレート光モジュール
インターネット、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、その他の帯域幅集約型アプリケーションの加速化の進展に伴い、100Gデバイスは急速に成長しているクラウドサービスやデータセンターでよく見られ、それに応じて100G光学機器の需要が増加しています。FSは、イーサネットとOTNの両方の問題に対処するために、100/112G OTU4 QSFP28デュアルレート光モジュール を導入しました。この記事では、FS 100Gデュアルレート光モジュール、100GBASE-LR4およびOTU4 QSFP光モジュールと100GBASE-ER4およびOTU4 QSFP光モジュールについてご紹介します。
FS 100/112G QSFP28デュアルレート光モジュールとは
デュアルレート(dual rate)光モジュールは、2つの異なるデータレートをサポートできます。新しくリリースされたFSデュアルレート100Gモジュールは、100Gイーサネット(チャネルあたり25G)と112G OTU4(チャネルあたり28G)の両方をサポートできます。この種類のモジュールは、QSFP28 MSA、IEEE 802.3ba 100GBASE-LR4/ER4、およびOTU4 4I1-9D1Fの要件に準拠し、長距離データ通信および相互接続アプリケーション用のデュプレックスLCコネクタインターフェイスを備えております。
図1.FS 100/112G QSFP28デュアルレート光モジュール商品図
伝送距離から見れば、2種類の100G QSFP28デュアルレート光モジュールがあります。1つは、10km、20km、25kmの通信をカバーする 100GBASE-LR4および112GBASE-OTU4 QSFP28デュアルレート光モジュールです。もう1つは、30kmおよび40kmの長距離通信用に設計された100GBASE-ER4および112GBASE-OTU4 QSFP28デュアルレート光モジュールです。最大レートは出荷時に103.1Gbpsまたは112Gbpsに設定されており、後で変更することはできません。次の表に示すように、これらのモジュールは、要求の厳しいアプリケーション向けの高性能データ通信および通信機器をサポートするように特別に設計されております。
型番 | モジュールタイプ | レーン中心波長範囲 | DDM/DOM | 最大消費電力 | 伝送距離 |
---|---|---|---|---|---|
QSFP-100/112G-LR4 | 100GBASE-LR4と112GBASE-OTU4 QSFP28 |
L0 1295.56nm(1294.53-1296.59nm) L1 1300.05nm(1299.02-1301.09nm) L2 1304.58nm(1303.54-1305.63nm) L3 1309.14nm(1308.09-1310.09nm) |
対応 | ≤ 3.5W | 10km |
QSFP-100/112G-LR4-20 | 100GBASE-LR4と112GBASE-OTU4 QSFP28 | 対応 | ≤ 3.5W | 20km | |
QSFP-100/112G-ER4 | 100GBASE-ER4 and 112GBASE-OTU4 QSFP28 | 対応 | ≤ 4.5W | 40km |
FS 100/112G QSFP28デュアルレート光モジュールの動作メカニズム
FSデュアルレート100G光モジュールは、4チャンネルのクワッドスモールフォームファクタープラガブル28(QSFP28)の形式を取ります。この新しいモジュールは、25Gb/sの電気データの4つの入力チャンネルをLAN WDM光信号の4つのチャンネルに変換し、100Gb/sの光伝送用の単一チャンネルに多重化します。受信側では逆に、モジュールは100Gb/s光入力をLAN WDM光信号の4つのチャネルに逆多重化し、電気データの4つの出力チャネルに変換します。
図2.モジュールのブロック図
FS 100Gデュアルレート光モジュールの使用方法
FSデュアルレート100G光モジュールは、4つの独立した送受信チャネルを備え、それぞれ最大28Gbpsの動作が可能で、総帯域幅112Gbpsを実現します。100GイーサネットおよびOTNアプリケーション向けに設計されたこのモジュールには、業界標準のLCデュプレックスシングルモード光ファイバケーブルに接続するための単一のLCポートがあります。
100GBASE-LR4イーサネットリンクおよびOTN OTU4 4I1-9D1Fには、100G LR4デュアルレート光モジュールが推奨されます。QSFP-ER4-100Gデュアルレート光モジュールは、100GBASE-ER4イーサネットリンク、インフィニバンドQDRとDDR相互接続、およびクライアント側の100Gテレコム接続に推奨されます。1ギガビットイーサネットと10ギガビットイーサネットの両方のリンクで使用して1G/sシステムから10Gb/sシステムへの移行を容易にする1G/10GデュアルレートSFP+モジュールとは異なり、このデュアルレート100Gモジュールは、たとえば、 SDHデバイスで使用されるモジュールをイーサネットまたはファイバチャネルに適用することはできません。
注意すべきなのはこのモジュールはESD保護パッケージで出荷されますので、パッケージから取り出して、ESD保護環境でのみ取り扱ってください。
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