より広い帯域幅、大容量、低遅延に対する要求の高まりに伴い、クラウド型データセンターでは、より高速なネットワーク速度への移行が進んでいます。過去数年間、データセンター全体のリンク速度は25G/100Gから100G/400Gへと上昇しています。400Gの光トランシーバは、特にOSFP、QSFP-DD、CFP8が注目されています。
FS 400G QSFP-DD LR4とFS 400G QSFP-DD LR8は、高速光伝送だけでなく、長距離伝送にも対応した独自の設計になっています。
400G QSFP-DD LR4 | 400G QSFP-DD LR8 | |
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最大通信速度 | 400Gbps | 425Gbps |
最大到達距離 | 10km | 10km |
メディア | SMF | SMF |
コネクター | デュプレックスLC | デュプレックスLC |
変調方式 | 100G PAM4 | 50G PAM4 |
消費電力 | ≤12W | ≤14W |
通信プロトコル | 100Glambda MSA | IEEE 802.3bs |
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400G QSFP-DD LR4 | 400G QSFP-DD LR8 |
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メリット |
①ビットコストと消費電力に優れる ②製造のコストがより低価 |
①リンクバジェットが改善される ②デジタル信号のシグナル・インテグリティを確保できる |
デメリット | BERで通信を行うため、シグナルインテグリティを確保するため、強力なFECメカニズムが必要 | 高いレーザートータルコストと高度な光学パッケージングによる生産量の低下と生産コストの上昇 |
ボーレート(単位:baud)とは、デジタルデータを1秒に何回だけ変復調できるはを示す値のことです。ボーレートの値が大きければ大きいほど、同じ時間内、より多くのデータを伝送することができます。PAM4は1シンボルあたり2ビットを伝送するため、「50G PAM4」はボーレートが25ギガbaudに対して、「100G PAM4」はボーレートが50ギガbaudということになります。
パッケージ、光部品、ASIC/DSP、アナログエレクトロニクスが同じ場合、より高い波長容量を持つトランシーバーやより多くのビット/秒を持つトランシーバーは、ビットあたりのコスト、消費電力、フットプリントを削減することができます。したがって,「100G PAM4」の400G QSFP-DD LR4は,「50G PAM4」の400G QSFP-DD LR8よりも、ビットコストと消費電力という性能に優れています。
400G光トランシーバー(QSFP-DDとOSFP)は、電気側は常に50Gbps PAM4の8レーンです。光側は、400G QSFP-DD LR8が50Gbps PAM4のレーザーを8本、400G QSFP-DD LR4が100Gbps PAM4のレーザーを4本持っており、8×50Gbps PAM4から4×100Gbps PAM4への電気変換(Gearbox)が必要です。400G LR8モジュールでは、レーザーの数が比較的多いため、製造コストが高くなります。