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データセンターのケーブル配線に関する基本的な知識とヒント

Worton

翻訳者 ともや
2022年5月21日 に投稿された

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 データセンターを設計する際に、建物や高性能・高効率設備の導入を考慮することだけでなく、ケーブルはデータセンターのケーブル配線においても重要な役割を果たしています。本記事では、データセンター向けの配線規格ケーブル配線設計・設置場所に関する基本的な知識とヒントについて紹介することにします。


目次

データセンター向けの配線規格

配線ルートと設置場所の選択

それぞれの特徴

データセンター向けの配線規格

 セキュリティーの確保、統合ケーブルインフラの構築を提供するために、高レベルのケーブル性能を維持しなければなりません。データセンターに構築されたケーブルに関する代表的な規格は以下のようになります。

規格
説明
ANSI/TIA-942
 この北米規格は、データセンター固有の機能領域について説明し、パスウェイとスペース、バックボーンと水平ケーブルメディア間の距離、冗長性、ケーブル管理、また環境配慮に関する最小限の推奨事項を提供しています。
ISO/IEC 24764
 この国際規格は、TIA-942およびEN50173-5に基づいて、データセンターで使用されるケーブル配線を規定しています。ISO/IEC 11801を参照し、データセンターに関する情報を追加します。
ANSI/BICSI 002-2014
 この規格はデータセンターの設計と運用に関するガイダンスを提供します。データセンターの計画、建設、試運転、保護、管理、保守、およびケーブル配線インフラ、経路、スペースをカバーしています。また、モジュラーデータセンター、コンテナ型データセンター、エネルギー効率についても説明し、信頼性を判断するための独自の可用性クラス構造についても説明します。
CENELEC EN 50173-5
 この欧州連合(EU)規格は、TIA-942と一致し、既存また新なアプリケーションをサポートするために、データセンター内のケーブル配線要件を規定しています。

 これらの規格に共通する点は構築要件に応じた階層型モデル(サブシステム)を採用することを通じて、データセンターが提供する機能やサービスを最適化することです。

配線ルートと設置場所の選択

 配線ルートはデータセンターのネットワークで重要な物理インフラで、配線ルートを明確化やケーブルの支持をすることだけでなく、ケーブルの保護をすることも明らかに見えます。したがって、適切なケーブルルートに配線する必要があります。ここでは、サーバールーム内の配線経路の設計について説明します。

床下配線

 床下配線は日本国内のデータセンター事業者に最も採用されている配線方式です。同一エリアで複数の利用者が利用するコロケーションサービスには、ケーブルは床下に隠れされて視野に入らないため、優れたセキュリティー性を備えています。

 また、床下配線の場合、フリーアクセスフロア(床下に電源や通信用の配線、さらに空調設備などの機器を収納することのできるフロアのこと)を取り外さないとケーブルへのアクセスができないため、第三者は勝手に配線することを防ぐことができます。それにより、あまり変更がない重要回線や幹線ケーブルに適しています。

図1:床下配線(FS ラック/キャビネット

架上配線

 最近では、床下には空間がないデータセンターの増加や床下配線によるエアプローの影響などの原因で、架上配線を採用するデータセンターがますます増えています。架上配線は自社で自社専用システムの運用に適しているため、視野にケーブルが入っても構いません。また、架上配線は、ラックの間に配線の追加を行う作業性も優れています。それにより、架上配線はホスティングサービスやクラウドサービスなどで広く利用されています

図2:架上配線(FS 光ファイバパネルFS ラックサーバー

配線の階層化

 サーバールーム内の水平配線で使われるケーブルは、ほぼ電源ケーブル、ツイストペアなどのケーブルと光ファイバケーブルに分けられています。電線種(電源系、ツイストペア、光ケーブル)毎に階層化により、電源と通信線の混触の防止などの安全性・作業性・管理性を高めることができます。

 また、繊細な光ファイバーパッチコードはケーブルトレーなどの専用線路部材を使用して、ラック間の配線も簡単になれます。将来的には、通信速度の発展とともに、配線の階層化による光ファイバケーブルの利用率が向上させることができます。

図3:階層化

それぞれの特徴

 サーバールーム内の配線ルートは主に架空配線または床下配線です。どちらを選択しますか、作業時の制限性と注意点は何ですか。床下配線と架空配線の特徴は以下の図表に示しています。

床下配線 架上配線
特徴 ◉ケーブルは視線に入らない、第三者は簡単にケーブルへのアクセスができない

◉簡単に追加変更できる優れた作業性

◉空調への影響が少ない

適した場合

◉天井が低い

◉ラックの上にほかの機器や障害物がある

◉電源ルートが架上に置かれる

◉コロケーションのように同一エリアで複数の利用者がある

◉ケーブルの追加変更が少ない

◉床下に40cm以上の有効空間が必要

◉作業や運用時、床の開口部から転落する危険性がある

注意点

◉床下に40cm以上の有効空間が必要

◉作業や運用時、床の開口部から転落する危険性がある

◉ラック上から45cm以上の有効空間が必要

◉床から2m以上の高度にケーブルを敷設するため、足場が必要。作業する時、足場から落ちる危険性がある

 建築構造上の制限、セキュリティー、作業の頻数、作業事業者の熟練度など様々な原因を考慮する必要があります。これ以上の考えがないなら、配線ルートはデータセンターオペレーターの裁量に任せるようになります。

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