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プレハブ型データセンターとは?その定義・メリット・構成およびトップメーカーについて

Updated on 6月 8, 2022
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  インターネットトラフィックが急増し、デジタル経済の急成長することにより、クラウドコンピューティング、IoT、ビッグデータなどの重要な産業として急速に発展が促進されます。そのため、従来のデータセンターの欠点も徐々に現れてきており、市場のニーズに応えられないことが多くなってきています。データセンターに対するより高い要件に対応するために、プレハブ型データセンターは、現在の市場ニーズに合致しており、急速な発展期を迎えています。

 

プレハブ型データセンターとは?

 プレハブ型データセンターは標準かつ事前設計されたコンポーネントを備えた特別なデータセンターです。そのインフラストラクチャー・ユニットがプロジェクトの要求に応じて工場で組み立てられ、また用途に応じて現場で組み立てることができます。データセンターの専門用語では、これらのユニットをモジュールと呼びます。このため、プレハブ型データセンターはモジュール式データセンターと呼ばれることもあります。

コンテナ型データセンターとの相違点

 プレハブ型データセンターは、コンテナ型データセンター(関連記事)をを更に推し進めたものです。

  コンテナ型データセンター プレハブ型データセンター
説明 ◉通常、20インチまたは40インチのコンテナでインフラを展開する ◉従来型データセンターの半分以下の建設費で、6倍の強度がある

◉簡単に移動、拡張、変更、展開が可能で、取り扱いも便利

◉探査現場や軍事施設、海洋調査船など、さまざまな場所に容易に設置する

 カスタマイズされたインフラとユニットの再組み立て機能を備えたデータセンターはすべてプレハブ型モジュラーデータセンターに分類され、多かれ少なかれ同様の機能を提供することができます。

 

プレハブ型データセンターのメリット

 従来型データセンターと比べて、より優れている理由は以下のように述べています。

複雑な設計を簡素化

 従来型データセンターと異なり、プレハブ型データセンターは設計の簡素化と省スペース化に非常に有効です。モジュール式のユニットにより、サーバールーム、電源ルーム、冷却ルームを戦略的かつコスト効率よく組み合わせたものとなっています。

 

インハウスで組み立てによる信頼性の向上

 プレハブ型データセンターのもう一つの大きな特長は、モジュールユニットのエンジニアリング品質が最適化されていることです。モジュラー型データセンターのユニットは、インハウスでプレハブ化されています。ネットワークキャビネット、冷却装置、配電装置とネットワーク、監視、配線、照明、パネル、そしてそれらをつなぐ端末などのインフラが含まれます。これらのユニットをインハウスで組み立てることで、信頼性と機能性を高めています。

data center

標準化された設置方法

 プレハブ型データセンターは、簡単な設置手順で、現場で組み立て、 配置されることができます。モジュールユニットとその内部のコンポーネントの組み立ては、標準化された構造方式で行われ、従来型データセンターより、コストを削減し、建設プロセスを迅速化し、回避可能なエンジニアリングの困難を解決することができます。従来型データセンターは建設に1〜2年かかるが、プレハブ式データセンターは1〜2カ月に短縮されます。

 

効率性と拡張性の向上

 プレハブ型データセンターは、「見たものが、手に入るもの(What you see is what you get)」を基本として構築されています。このデータセンターはオンデマンドで構築されるため、プロジェクトのニーズに応じてモジュール機能や容量を拡張することができ、時間の経過とともに全体的な効率性を向上させることができます。

 

低電力コスト

 プレハブ型データセンターは、ホットアイルやコールドアイルと、隣接する列内冷却を組み合わせることで、運用コストを削減し、電力密度を向上させることができます。システム全体は、温度勾配を排除し、均一なエアフローを保証します。そのため、気流を厳密に管理し、ラックの冷却効率を最適化するのです。 冷却効率を大幅に向上させ、電力使用効率(PUE)が低減することで電力コストが節約できます。

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ワンストップ・サービス

 プレハブ型データセンターでは、企業顧客や製造業者は複数の専門業者に依頼する必要がなくなります。製造業者は、高度なデータセンター・インフラ管理ソリューションの下で機能が計画されているため、ワンストップ・サービスを利用することができます。管理者は、データセンターの稼働状況を把握し、常に完全なコントロールを行うことができます。

 

プレハブ型データセンターのトップメーカー

 プレハブ型モジュール式データセンターは、その大きな利点から、すでにいくつかの国でその建設が推進されています。現在、Google、IBM、Microsoftといったハイテク企業が、プレハブ型データセンターの開発の最前線に立っています。

◉米国オレゴン州にあるグーグルのプレハブ型モジュール式データセンターは、1,160台のサーバで構成され、PUE(電力使用効率)は最大1.25、消費電力は100MWと、強力なインフラとして話題になりました。

 

◉Delta® Infrasuite は、電力管理および熱ソリューションのリーディングサプライヤとして業界をリードしています。同社の目標は、顧客のミッションクリティカルなシステムを維持しながら、運用コストを可能な限り抑えることです。Delta® Infrasuiteは、業界のニーズを理解しているだけでなく、それに応えることができる最大のソリューション・プロバイダーの1つです。同社は、コンテナ型データセンターとプレハブ型データセンターの両方を提供しています。

 

◉アリババやバイドゥといった中国企業もプレハブ型データセンターの設計を取り入れています。アリババは北部で複数の中核事業を立ち上げ、張北クラウドのプランニングは2016年半ばまでに200億人民元に達するという快挙を成し遂げました。気温が‐38℃まで下がることもある張北に、プレハブ設計を採用したことで、アリババはわずか1年で2つの大規模データセンターを建設しました。

 

結論

 プレハブ型データセンター・ソリューションは、小規模、中規模、大規模のプロジェクトや幅広いアプリケーションシナリオに対応できるよう拡張することができます。設計の柔軟性、導入の容易さ、運用コストの低さから、従来型データセンターに対する優位性が高く、上昇余地が限られる可能性は否定できません。

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