OTDRは、光ファイバの伝送損失や距離測定、断線箇所の検出、コネクタ接続などの接続損失や反射減衰量を評価する測定器です。OTDRは、光パルス試験器やロケータとも呼ばれます。
光ファィバカッタ・光ファイバストリッパは融着接続、ファィバケーブル心線の被覆除去・切断をするための工具です。
光ファィバを融着接続するために光ファィバクリーバーでガラスファィバを切断しなければなりません。また、光ファィバクリーバーはファィバコネクタ面の研磨においてもよく使用され、ファィバ融着接続機とペアで光ファイバ心線を所定の寸法に切断することもできます。
融着接続機は電極棒に発生させた放電の熱を利用して光ファイバを溶融一体化するという技術を用いり、接続されたファィバケーブルから光が漏れたり反射したりすることを防ぐ機器です。
Step 1: OTDRで光ファィバケーブルの損傷位置を確認する
まずOTDRでファィバケーブルの断線箇所を確認しなければなりません。OTDRの動作原理はレーザーに近い、パルス状の光を特定の周波数で放射します。送出光は測定対象のファィバケーブルに沿って伝播し、ファィバケーブルの断線によって反射/屈折または散乱され、逆戻りしてOTDRの光検出器に収集されます。その結果をと通して、ファィバケーブルの光損失と断線箇所が把握できます。
ファィバケーブルの損傷位置を特定した後、埋められた部分を掘り出し(埋設の場合)、光ファィバカッタで損傷部分を切り捨てます。
切断されたファィバケーブルの両端から光ファイバストリッパで心線の被覆を除去し、心線の一部を取り出します。
高精度光ファィバクリーバーの詳しい操作手順は下記の図をご覧ください。
光ファィバの清潔を保つために、被覆を傷なく完璧に剥がす必要があります。糸くずの出ないワイプとアプコール(高純度99.5%以上)でガラスファィバを清掃する際に、ファィバの心線を他の物に接触させないことは要注意です。
通常、ファィバケーブルを接続するのに二つの方法があります: (1) メカニカルスプライス; (2) 融着接続。
(1) メカニカルスプライス
メカニカルスプライスとは光ファイバ端面の突合せ固定が可能な専用の接続部品を用いて機械的に接続する方法です。接続している光ファィバ端面を同じ位置に固定したため、光が伝播できるようになります(光損失:0.3dB)。
(2) 融着接続
融着接続とは光ファイバの切断面を溶かして接続する方法です。ファィバを先にファィバ保護スリーブに挿入したあと、融着接続機に入れます。融着接続機の放熱によって心線が融着します。融着接続方法は心線を熔融させ一体化にしたため、より低い光損失(0.1dB)を実現することができます。
最後はOTDRで光ファィバケーブルの光出力状態を測定することです。問題が起きない場合、もとどおりに戻せば修理作業完了となります。
光ファイバーケーブルの正常動作をチェックするのもお忘れなく!
Item | Description | Price(税別) |
OTDR | FOTR-202 Handheld OTDR with FC/SC Connector | 109,000円 |
光ファィバカッタ | Fiber Optic Kevlar Cutter | 2,900円 |
光ファイバストリッパ | FO 103-T-250-J Original Miller Triple Holes Fiber Optic Stripper | 1,500円 |
高精度光ファィバクリーバー | FS-08C High Precision Fiber Optic Cleaver | 12,000円 |
融着接続機(スプライサ) | DVP-740 Mini FTTx Fusion Splicer | 209,000円 |
光ファィバケーブルの故障はデータ通信、システム動作、会社営業などの側面に深刻な影響をもたらしかねないが故に、一刻も早く復旧しなければなりません。メカニカルスプライスか融着接続か、値段、コストないし予算を考慮した上で、接続方法をお決めください。もちろん、予算に余裕がある方々には、光損失の低い融着接続をおすすめします。