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ハイパーコンバージドインフラ(HCI)とコンバージドインフラ(CI)、その違いとは?

それぞれの意味・特徴。違いを紹介

ともや

翻訳者 ともや
2019年12月25日 に投稿された


テクノロジーの急速な発展に伴い、複雑な構成の回避・コスト削減を志向する企業は仮想化の普及を推進していく。その中に、サーバー仮想化を簡単に実現し、最も注目を浴びているのはハイパーコンバージドインフラストラクチャ(Hyper-Converged Infrastructure、下記HCIと呼ぶ)とコンバージドインフラストラクチャ(Converged Infrastructure、下記CIと呼ぶ)である。これからHCIとCI、それぞれの意味、特徴、両者の違いについて詳しく説明する。


ハイパーコンバージドインフラ(HCI)とは?

HCIとは、Hyper-Converged Infrastructureの略で、従来のコンピュータ、サーバー、ストレージ、ソフトウェア、ネットワーク通信などの機能を統合した製品である。その統合によって、複雑な装置構成を避け、簡単に仮想化(詳細:vlan・vxlan・qinq)基盤の構築を実現することが可能である。ニーズに応じて必要なソフトウェアが追加可能という高い拡張性、省スペースで初期費用を抑えたという良いコスパ、導入・運用・保守の手間が軽減したという業務効率化などが牽引力となり、規模・業種によらず、様々な企業で普及・活用を推進している。

Hyper-Converged Infrastructure.jpg

図1:ハイパーコンバージドインフラ(HCI)

HCIの導入に当たるメリット

拡張性

 ネットワークの基盤環境は常に需要・方針・環境の変化に応じて変わっていく。サーバーの仮想化構成もそうである。新たな機器を導入するのに多大な費用がかかるだけでなく、時間や人手が必要であろう。それと比べて、物理サーバーを追加したり、必要なソフトウェアをインストールしたりするだけで済むという高い拡張性をもつHCIのほうが理想的だと考えられる。

コスト削減

複数の機器を統合することは、省スペース・省電力につながる。さらに、簡単な導入による業務効率の向上、運用・保守にかかった時間が減るため、コストを抑えることが可能である。

導入・運用・操作の簡素化

コンピュータ・サーバー、ネットワーク通信などの機能をまとめた機器1台で、データセンターの構成をシンプル化した。ストレージはSDS(Software Defined Storage、ソフトウェアによる機器間連携の効率化や共有ストレージを実現する技術)によってサーバー間で共有され、SAN(Storage Area Network、ストレージのネットワーク化)あるいは外部ストレージの増設が省けた。


コンバージドインフラ(CI)とは?

コンバージドインフラ(CI)とは、サーバー、ストレージデバイス、ネットワーク機器、ITインフラストラクチャ管理、ソフトウェアなど、複数の機能を1台のデバイスに統合した装置である。CIは、小型化の割に強いパフォーマンスを持つだけでなく、ストレージ、サーバー、ネットワークデバイスなどのコンポーネント間の互換性をサポートしている。ハードウェアとソフトウェアのバランスが取れ、理想のパフォーマンスを発揮してくれるわけである。

Converged Infrastructure.jpg

図2:コンバージドインフラ(CI)

HCI vs CI:両者の違いとは

 同じサーバー仮想化のソリューションに分類されるものの、HCIとCIは異なる特徴・メリットを表す。コンポーネント、原理、ラックシステムなどの側面から、HCIとCIを比べながら、両者の特徴を説明する。

コンポーネントの集約に伴う拡張性

HCIはCIより高い拡張性をもつ。データセンターの4つのコアコンポーネントであるコンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、およびサーバー仮想化を1つのデバイスに統合したのはCIである。それに対して、上記の機能に加えて、HCIはバックアップソフトウェア、スナップショット機能、データ重複排除、インライン圧縮、WAN最適化などを追加した。リソースを柔軟に導入して使用し、複雑な設定・管理を不要にする側面から見ると、HCIの高い拡張性はその普及を促進した。

構成・仕組み

HCIはソフトウェアで定義されたとも言える。インフラストラクチャの運用は物理ハードウェアから論理的に分離されており、HCIは多くの場合、コモディティコンポーネントに展開され、簡素化されたスケールアウトアーキテクチャを提供する。HCIの持つ優れた管理機能は高いパフォーマンスに繋がり、複数のサーバーをまとめて運用・監視する。

 CIはハードウェアに依存し、ビルディングブロックを採用している。それを分解して、個別に使用したり、他の装置に取り付けたりすることが可能である。 サーバーやストレージユニットを取り外して、単独で使うことがある。または、クラウドサービスおよびデータセンター内の機能を生かし、ストレージ容量に対するモニタニングを行うこともCIによって実現できる。

Hyper-Converged and Converged Infrastructure Principle.jpg

図3:HCI vs CI:構成と仕組み

ラックの設置/構成の簡素化

CIよりHCIのほうがシンプルである。HCIは通常、1つ以上のマルチコアサーバーをローカルストレージアレイと統合する1つまたは2つのラックユニットで構成される。CIは、コンピューティング、ストレージ、ネットワークを単一の物理アプライアンスに統合したが故に、大規模なラックスケールプラットフォームが必要だと考えられる。

その他の違い

サーバー仮想化構成
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)
コンバージドインフラ(CI)
構成の簡素化


運用・保守のシンプル化


拡張性


ラックシステム
簡単
比較的に複雑
機能統合
高い
比較的に低い
機器の動作検証
必要
必要

注目商品

 社内データセンターや自宅サーバーの構築に当たって、サーバーだけでなく、それに関連するスイッチングハブ、光ファイバー、光モジュールを含めて用意しなければならない。最適かつ安定したネットワークを実現するために、導入費用、運用、保守、コストなどを踏まえた上で製品を決めることをおすすめする。

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