データセンターにおけるインターコネクトとクロスコネクト:どっちがいい
2022年06月07日 より更新
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膨大な量のデータが世界中で伝送および保存されるにつれ、優れたカスタマーサービスを提供し、高速で信頼性の高いネットワークを構築するために、ほとんどの組織がネットワーク性能をより重視しています。データセンターにおけるネットワーク接続性の向上は、ネットワークとハイブリッド ネットワーク アーキテクチャを最適化するための最も基本的かつ重要な方法の一つです。水平ケーブル配線とスイッチなどのアクティブ機器の接続に関しては、インターコネクト(相互接続)とクロスコネクト(クロス接続)という2つの基本的な接続方法があります。
インターコネクト(相互接続)方式とは
インターコネクト(interconnect)とは、相互接続という意味の英単語で、水平配線サブシステムの施設内のフロア配線盤の機械的な接続方法で、ケーブル端末のジャックから、スイッチングハブなどのネットワーク機器に直接接続する方法です。具体的な適用シナリオは、下図のようにコンセントをパッチパネルに終端し、パッチパネルからスイッチに直接接続を行います。
クロスコネクト(クロス接続)方式とは
データセンターにおけるクロスコネクト(cross connect)は、水平ケーブルと機器コードを、パッチパネルを介したパッチコードまたはジャンパで接続する方法で、基本的にパッチコードによる異なる機器間の接続を提供する独立した配線ゾーンを作ることです。クロスコネクトでは、機器用パッチパネルとも呼ばれる増設パッチパネルにスイッチポートを複製し、機器用パッチパネルと分配パッチパネルとの間で接続を行います。 基本的にクロスコネクトの適用シナリオは以下のように2種類があります。 1つの適用シナリオは上記のインターコネクトと同様で、下図のようにスイッチ側でパッチパネルを使用し、接続変更をパッチパネル間で行います。

インターコネクトとクロスコネクト:どっちがいい
インターコネクト(相互接続) | クロスコネクト(クロス接続) | |
---|---|---|
メリット |
◉導入コストの削減 ◉省スペース ◉ポート数が少ない時に最適 |
◉機器と分離した接続によるセキュリティ向上 ◉独立した配線ゾーンを作るにより、接続変更および追加が簡単 ◉作業性また運用管理性の向上 |
デメリット |
◉機器ポートへの接続による信頼性またセキュリティの低下 ◉ポート数が多い場合、接続変更が難しい |
◉導入コストはより高い ◉かなり多くのスペースが必要 |
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