光ケーブルとLANケーブル、それぞれには異なるコネクタとケーブル構造が設けられています。
光ファイバーパッチコードとは、光信号が光ファイバーの狭い中心部を通させて、ケーブルの両端に光コネクタが取り付けられているものという線材で、光ケーブルとも呼ばれる。その伝送経路の狭さによって、光ファイバーパッチコードは「シングルモード」と「マルチモード」に分類されます。
LANパッチケーブル(銅線パッチケーブル)とは、インターネットに有線で接続するために使用される通信ケーブルということです。その通信規格はCat5/Cat6/Cat6a/Cat7/Cat8などに分けられます。
目次
光ファイバーパッチコード vs LANパッチケーブル、その違いとは
ストレート vs クロス:LANパッチケーブルの見分け方・違いについて
光ファイバーパッチコード vs LANパッチケーブル、その違いとは
光ファイバーの両端に取り付けられたコネクタには主にLC/ST/SC/FCなどに分類されます。それぞれの違いは下記の図表に示すようになります。また、仕様や規格によって、光ファイバーの通信速度・通信距離も異なります。関連記事:「OM1、OM2、OM3、OM4、OM5の違い・用途・規格と光コネクタの研磨方法について解説」。それに対して、LANパッチケーブルの通信距離・通信速度は比較的に劣り、短距離通信に向くと考えられます。
カテゴリー | Cat 5 | Cat 5e | Cat 6 | Cat 6a | Cat 7 | Cat 8 |
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最大通信速度 | 100Mbps | 1Gbps | 1Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 40Gbps |
コネクタ | RJ-45 | RJ-45 | RJ-45 | RJ-45 | GG45/TERA | RJ-45 |
シールド | UTP | UTP | UTP | UTP/STP | STP | STP |
周波数帯域 | 100MHz | 100MHz | 250MHz | 500MHz | 600MHz | 2000MHz |
通信規格 | 100BASE-TX/1000BASE-T | 1000BASE-T | 1000BASE-T | 1000BASE-T | 10GBASE-T | 40GBASE-T |
伝送距離 | 100m | 100m | 100m | 100m | 100m | 30m以内40Gbps |
光ファイバーの種類 | 1GbE | 10GbE | 40GbE | 100GbE |
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OM1 | 275m | 33m | / | / |
OM2 | 550m | 82m | / | / |
OM3 | / | 300m | 100m | 70m |
OM4 | / | 550m | 150m | 150m |
OM5 | / | 550m | 150m | 150m |
ストレート vs クロス:LANパッチケーブルの見分け方・違いについて
ストレートケーブル(LANパッチケーブルとも呼ばれる)とクロスケーブル、両者の違いとは:クロスケーブルの両側が異なる結線方式を採用したのはクロスケーブルである。それに対して、ストレートケーブルの両側に同じ結線方式が用いられる。下記の図に示すように、ストレートケーブルは同じT568AもしくはT568Bを採用している。
クロスケーブルは右がT568Aであれば、左側の結線方法がT568Bになる。あるいは、右側がT568Bである一方、左側がT568Aになる。
導入・使用の際に注意すべき点
現在のほとんどの端末やネットワーク機器は、LANケーブルの仕様・通信規格に対する自動識別機能を備えているため、特にストレートケーブルとクロスケーブルを使い分ける必要がないのであるが。自動識別に対応してない機器、もしくは古い端末・機器の場合に異なるLANケーブルを使わなければならない。
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ストレートケーブルは異なるデバイスや機器間の接続において使用される。
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クロスケーブルはパソコン同士やスイッチングハブ同士の接続に用いられる。