電力、水、ガスだけでなく、公共サービスの持続可能な提供は公共インフラの建設に深く関わっている。例えば、さまざまな情報交流を支えているネットワークインフラは日々数多くのデータを処理し、それを具現化させてユーザーの私たちに見せる。
その裏にはデータセンターという高速計算力を備えた大規模施設が欠かせない。関連記事「災害・計画停電後のデータセンターの復旧手順」アイスランドの年間最高気温は14℃しか至らなく、年間平均気温は約5℃である。寒い霧・寒気に覆われる孤島のレイキャネース半島に1万9000人の在住と基礎施設の完備はデータセンターの運営に有利だと考えられる。
なぜなら、データセンターの常時稼働に大量の熱の発生が伴っている。さらに、設備やネットワーク機器の冷却対策としての空調システムによるエネルギーの消費も高かった。
「水中での故障率は地上の場合と比較して8分の1です」とマイクロソフトのプロジェクトマネージャーであるベン・カトラーはそう述べた。
中国地図を見渡ると、西に豊かなエネルギー資源、東に大量な人口・ニーズ。両者をいかに取り合わせ、資源の合理的な調達・分配を実現することが課題となる。
「東数西算」はその対策の一つで、東部の「数」いわゆるビッグデータにに対して、西部の「算」いわゆるデータセンターの強い計算力で分析・演算を行うことを目的とする。
「地震大国」の日本の陸域には約2000の活断層があるとされている。被災して運転停止に追い込まれると、現地の人々、地域、ないしは国家に連鎖的影響を及ぼしかねない。通信切断、データ損失、サービス停止、公共機関・施設の閉鎖などの事態悪化に備え、いち早くシステムの復旧に取りかからなければならない(下図、富士通の液浸冷却サーバー)。インフォグラフィックをダウンロード