防犯カメラの導入後、撮影は画質重視なのか、それともストレージ確保の上で保存時間重視なのかと考えている方も多いだろう。高画質での録画なら鮮明な映像が手に入れられますが、デメリットもあります。
720p、1080p、2k、4k、8kは「解像度」を評価する指標で、15fps、30fps、60fps、120fpsは「フレームレート」の指標です。そして、防犯カメラで撮った動画の画質は「解像度」と「フレームレート」によって決まります。
720p、1080p、2k、4k、8kの順で画像のきめが細かくなっていく(鮮明になる)に連れて、画像サイズは大きくなります。詳細は下記の図表をご覧ください。
画素数
1280×720
(720p)
92万1600画素
(0.9メガピクセル)
1920×1080
(1080p)
207万3600画素
(2メガピクセル)
2560×1440
(1440p)
368万6400画素
(3.6メガピクセル)
4K
(UHD)
3840×2160
(2160p)
829万4400画素
(8.2メガピクセル)
7680×4320
(4320p)
3317万7600画素
(33メガピクセル)
名称
解像度
HD
フルHD
2K(WQHD)
8K UHD
日常で見た撮影動画、映画やYoutube動画は大体1080pを採用しています。それに対して、より鮮明で優れた画質を追求する消費者を対象に、4kなしは8k画質のようなハイビジョン映画が売り出された。防犯システムの画質設定に当たって、720p(ストレージ容量に制限があった場合)もしくは1080p(人物や動きをはっきり記録する)がおすすめで一般的だと考えられますが。転送速度のに応じて、4Kまで調整する場合もあります。しかし、画質の強化はフレーム転送にかかった時間や動画参照の遅延に繋がりかねます。
「フレームレート」の単位は「FPS」(frames per second)で、いわゆる1秒間の動画で見せる静止画の枚数(コマ/秒)の意味です。(関連商品:ドーム・バレット・PTZ型防犯カメラ)
防犯カメラのフレームレートによって、動画を視聴する際の体験も異なります。FPSの値が大きくなれば、動画も滑らかに見えます。
フレームレート
画質
実用
5 fps
視認性に必要な最低値。ファイルサイズは小さいけど、それなりにカクツキがある。
人の流れが頻繁な場所(出入口、商店街、コンビニなど)に向く。
15 fps
人の行動や車両の経路を監視することが可能です。
12 fpsが主流で、人の少ない町や道路での監視に向く。
30 fps
地上デジタル放送と同じくらいで、映像も一層滑らかになる。
駐車場、コンビニ、商店街など、人の流れを把握するために使用される。
60 fps
1080p映画、ゲームの視聴体験に並び、行動や変化が頻繁であっても細部まで撮られる。
政府、銀行、量販店、スーパー、繁華街などのような重要施設に向く。滑らかな映像によって人物や事件の特定が簡単になる。
フレームレートの違いによって、出力された映像の画質も大きく変わります。防犯カメラのフレームレート設定に関しては、15 fps(静止場面が多い)もしくは25fps~30 fps(物体の動きを把握)がおすすめです。
高画質(4K・30 fps or 1080P・60 fps)を選定したら、それなりに大容量のHDDハードディスクを用意しなければなりません。例えば、6台の防犯カメラ(1080P 10fps)を設置した場合、4TBのHDDはわずか二日間の連続撮影(8時間/日)が可能です。4台の防犯カメラ(720P 15fps)を設置した場合、4TBのHDDは5日間の連続撮影(8時間/日)が可能です。
防犯カメラ台数
フレームレート
連続撮影時間
ハードディスク容量
解像度
保存可能な日数
6
10 fps
8時間/日
4TB
720P
5日間
8
15 fps
9時間/日
6TB
1080P
1日間
4
30 fps
8時間/日
6TB
720P
4日間
7
10 fps
5時間/日
4TB
1080P
2日間
防犯システムに必要な録画容量と保存時間の計算式は:
<H.264録画の場合>
H.264の場合は、一般的にビットレート(1秒間のデータ容量)で計算する。
【ビットレート ●●kbps】÷8 ×【カメラ台数】×【保存時間】=【録画容量】
<録画容量の計算方法>
【理論上の録画領域】×【150%以上の余裕】 = 【望ましいHDD容量】