ファイバー・パッチケーブルの使い方・保守(メンテ・掃除)について
光通信において、幅広く使われているファイバー・パッチケーブルですが。高性能かつ高速のネットワークを構築するために、光パッチケーブルの使い方・メンテナンスを正しく理解しなければなりません。これから、光パッチケーブルの接続・抜き差し・保守について紹介します。
ファイバー・パッチケーブルの使い方(挿入・抜出)
光パッチケーブルは光通信に用いられる伝送路として、光トランシーバ、光ファイバアダプタパネル、光ファイバーカセット、メディアコンバーターなどのネットワーク関連機器を繋ぎ、機器間の通信やり取りを実現するのに欠かせないものです。例えば、光トランシーバとネットワーク・スイッチを繋ぐに当たって、光パッチコードの挿抜は下記のように示されました。
光パッチケーブルを挿入する方法
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光コネクタを覆う保護キャップを取り外す
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光トランシーバの保護カバーを引き抜く
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光コネクタと光トランシーバを接続する
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配線固定具でケーブルと機器を固定する
光パッチケーブルを抜出する方法
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光トランシーバを引き抜く前に、対応したインターフェースポートの動作を停止させる必要がある
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光トランシーバから光コネクタをゆっくり外す
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光トランシーバ用と光コネクタ用の保護キャップを用意する
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保護キャップをそれぞれの先端に取り付ける
光パッチケーブルを使う際に注意すべき点:
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配線に支障をきたさないために、ネットワーク全体の把握が必要です。
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作業を行う前に、静電気防止のバンドや手袋、保護メガネ、防塵カバーなどを装着する。
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ファイバーケーブルの許容曲げ半径に気を配りながら、ケーブルを傷つけないように配線を行う。
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光トランシーバに繋がったパッチケーブルをまとめ、ケーブルを引き切らないように整理しければなりない。
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目が傷つくため、放射されたレーザビームを直視してはいけない。
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光ファイバー端面に傷をつけないために、光ファイバーケーブルを頻繁に挿抜することを避けてください。
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光コネクタを挿入・抜出した際に、端面の清掃を必ず行う。
光ファイバー・パッチケーブルの保守について
ファイバーパッチケーブルを清潔に保つ
ネットワークのパフォーマンスを高水準に維持するために、ファイバーケーブルの清掃は欠かせないものです。光コネクタ端面やケーブルの外部に取り付く異物と埃はファイバーケーブルの性能に影響を及ぼしかねません。ネットワークのパフォーマンス(通信速度、性能、伝送距離、遅延など)も従って低下するわけです。
ファイバーケーブルを清潔に保つに当たって、ドライクリーニングとウェットクリーニング、2種類の清掃方式があります。例えば、リールタイプ・ファイバクリーナー、ペン型ファイバクリーナー、ファイバクリーナーワイプ、ファイバクリーニング用綿棒などの光ファイバー清掃用具があります。
ファイバーパッチケーブルを適切な場所に保管する
ファイバーケーブルを曲げ過ぎたり、締め付け過ぎたりすると、本体に傷つける可能性があります。また、保管する場所の環境(高温、低温など)により、ファイバーケーブルが傷ついてしまうこともあります。問題のあるファイバーケーブルを使用すると、ネットワークのパフォーマンスが低くなる恐れもあります。それを防ぐために、いくつかの注意点が挙げられます。