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コンテナ型データセンターとは?そのメリットとデメリットについて

Updated on 6月 6, 2022
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 従来のデータセンターサーバー室には、ラック、電源、空調、防災などの設備が必要なため、多くな空間の中にそれぞれの設備を配置するのが一般ですが、現在、これらの設備をモジュール式で展開するのが見られるようになりました。このモジュール式データセンターを更に推し進めたものが、コンテナ型データセンターです。

 

コンテナ型データセンターとは?

 コンテナ型データセンターは2007年から米国で登場してから、今クラウドコンピューティングの普及により、コンテナ型データセンターは注目度が高まっており、コンテナを導入したデータセンターが市場のニーズに合わせて迅速に展開することができます。

 ネットワーク機器、サーバーラック、冷却システム、UPS、電源・通信配線、ストレージ設備、空調設備、消火設備、物理的なセキュリティシステムなどを組み込んだコンテナ型データセンターには、シンプルなITコンテナから、物理的なITインフラ全体を統合した包括的なオールインワンシステムまで、さまざまなタイプがあります。

 

コンテナ型データセンターのメリット

移動可能

 コンテナ型データセンターは、製造工場で製造され、コンテナでエンドユーザーに出荷されます。コンテナの外観のため、従来のデータセンターに比べ、移動の自由度が高く、コストも抑えることができます。さらに、コンテナは防塵、防水、耐衝撃性に優れているため、さまざまな過酷な環境にも対応可能です。

 

迅速かつ柔軟な導入

 柔軟性に欠け、管理が難しい従来のデータセンターとは異なり、コンテナ型データセンターは工場でプレハブ化され、事前テストが行われた後、設置場所に運ばれて直接セットアップされるため、迅速な導入が可能です。電力、ネットワーク、水道などのユーティリティーを利用すれば、データセンターは十分に機能します。そのため、コンテナ型データセンターの現場展開期間は2〜3カ月と大幅に短縮され、短い構築期間で迅速かつ柔軟な展開が可能になります。

 

高いエネルギー効率を実現

 コンテナ型データセンターは、エネルギー効率を重視して設計されており、継続的な運用コストを効果的に抑制することができます。

 サーバラックとラック型空調機の組み合わせにより、以下のような流れで、冷却循環が生み出されます。これにより、 冷却効率を大幅に向上させ、電力使用効率(PUE)が低減されます。



 冷却効率の向上により、電力コストが節約され、空調環境のランニングコストを削減できます。さらにサーバの高集積化により、スペースコストを抑えながら大規模データセンタを構築できます。

 

高い拡張性

 コンテナ型データセンターは、独自のモジュール設計により、設置や拡張が容易です。要件に応じてコンテナ型データセンターのモジュラーアーキテクチャにデータセンターを追加し、データセンター内のIT構成を最適化することが可能です。高い拡張性を備えたコンテナ型データセンターは、ニーズの変化に迅速かつ容易に対応することができます。

 

コンテナ型データセンターのデメリット

限られたコンピューティング性能:ITインフラ全体を収容しているとはいえ、従来のデータセンターと比べて、コンテナ型データセンターは同等のコンピューティング性能に欠けています。


安全性が低いセキュリティ:独立したコンテナ型データセンターはデータセンターの建物よりも、侵入されやすいです。また、多くの冗長性が組み込まれていないため、単一障害点によってコンテナ型データセンター全体がシャットダウンしてしまう可能性があります。


可用性の欠如:米国では、広い敷地に100を超えたコンテナが並んでいるデータセンターがよく見られますが、用地が限られ土地代が高い日本においては屋外にコンテナ型データセンターを並べるのは法規上難しいです。

 したがって、「ネストクラウド」という日本版コンテナ型データセンターが提案されました。敷地を有効的に活用するために、上図のように、できるだけコンテナを縦積み可能に建築します。

 

結論

 いくつかの欠点はあるものの、コンテナ型データセンターには、従来のデータセンターと比較して明らかな利点があります。現在の短期投資と将来の長期運用コストの両面から、コンテナ型データセンターは現段階でのデータセンター建設の将来的なトレンドとなっています。

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