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Cumulus Linux導入によるMLAGの設定方法

Updated on 7月 13, 2022
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データセンターやクラウドコンピューティングの効率向上を実現するために、MLAG(リンクアグリゲーション)による高い帯域幅・信頼性を備えたITネットワークインフラを構築しなければなりません。

 

MLAGの仕組みとメリット

MLAG(Multi-chassis Link Aggregation)とは、複数の物理リンクでスイッチングハブ同士を束ね、1台のスイッチのように振る舞ってもらうようにする技術です。ちなみに、MLAGは「MC-LAG」とも呼ばれます。「注:物理リンクでは、LANケーブル、光ファイバー、DACケーブルなどが用いられる」。関連記事:「MLAG、vPC、STP、それぞれの意味とは

下図の示すように、スイッチングハブのGigabit Ethernetポートを2つずつ束ね、そのリンクアグリゲーションによって、回線の帯域幅は1Gbps x 4=4Gbpsまで拡張できます。

MLAGの仕組み

帯域幅の拡大に伴い、基幹部分の負担が分散され、ネットワーク全体の冗長化が実現されます。1本の物理リンクが障害しても、残りのリンクは肩代わりしてくれるため、システムの耐障害性が更なる向上します。

MLAGによる負荷分担・障害時の対策

 

MLAGの設定方法

顧客を獲得するために、一部のメーカーやベンダーは自社製品だけサポートできるMLAG設定を仕込み、他社の製品との互換性がないように設けることもあります。その結果、異なるネットワーク機器間のMLAG設定ができなくなり、同じブランドやメーカーの製品を買わざるを得ません。

しかし、Linux準拠Cumulus Linuxを使用することで異なる機器間のMLAG構成を実現できます。

MLAGの設定要項
接続用のIPLポートを持つ(S1とS2スイッチ)。
MLAGを複数設定できる。
Cumulus Linux v2.5以上の事前インストールが必要。
MLAGインターフェースに対してそれぞれ特有のMLAG ID(clag-id)を振り割る(各値は 1 から 65,535 (1 と 65,535 を含みます) の間の整数値を取る)。
MLAG設定を行う2台のスイッチは同じclag-idを共有する。
IPルーティングおよび(M)LAG接続時にLACPを使用できる(LACPモードでLAG接続)。

Cumulus Linuxを用いたスイッチのMLAG冗長化

MACアドレスの衝突を避けるために、Cumulus Linuxの設定に従ってMLAG用のMACアドレス(44:38:39:ff:00:00〜44:38:39:ff:ff:ff)を使用します。同じMLAG接続では同一のMACアドレスを設定しなければなりません。

Step 1 :IPルーティング、LACPをイネーブルにする

mlag-10

 

Step 2:対象のポートをIPL portとして冗長化使用、LACPモードでLAG接続

MLAGインターフェイスの設定/有効化
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IPアドレスを指定
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故障時の備用ポートを設定
mlag-10
MLAG装置間でMACアドレスの簡易学習同期を行います
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VLANインターフェースを作成

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Step 3: セットアップではサーバーを使用

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VLAN10をuntagで設定

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Step 4: IPL も問題無くUPしていることを確認。

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Step 5: MLAG構成を検証

mlag-10

 

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