MTP/MPO変換ケーブルの定義とアプリケーション
FS.comネットワーク機器専門通販サイト
専門家による無料相談・ビジネス向けネットワークスイッチ・即日発送・在庫充実
12芯MTP/MPO光ファイバケーブルは、スペース使用率を向上させ、ネットワーク展開を簡素化できるため、データセンターの40G/100G高密度バックボーンケーブルに広く使用されています。しかしながら、ベース12芯MTP/MPO配線方式の場合、実際では12芯のうち8芯だけを使用するためにファイバが無駄になるため、400G/100Gバックボーンネットワークはより費用対効果の高い8芯MTP/MPO配線方式に徐々に移行していきます。したがって、その移行を容易に推進できるために、MTP/MPO変換ケーブルはが登場しました。このタイプのケーブルは以前に設計されたベース12芯MTP/MPO配線方式を現在人気のある8芯および24芯のMTP/MPO配線方式に変換することはできます。
MTP/MPO変換ケーブルとは何ですか?
MTP/MPO 変換ケーブルは、変換ハーネスケーブルとも呼ばれ、MTP/MPOブレークアウトケーブルと同じファンアウト形状で設計されていますが、ファイバ数とタイプが異なります。MTP/MPO変換ケーブルの両端はMTP/MPOコネクタであり、10G-40G、40G-40G、40G-100G、40G-120Gネットワーク直接接続などの高密度配線に適しています。これにより、光ファイバの浪費を効果的に回避し、既存のベース12芯とベース24芯のMTP/MPO配線方式によるスペース使用率と柔軟性を大幅に向上させることができます。
図1:MTP/MPO変換ケーブルのタイプ
MTP/MPO変換ケーブルのアプリケーション
現在、MTP/MPO変換ケーブルには1×2 MTP/MPO変換ケーブル、1×3 MTP/MPO変換ケーブル、2×3 MTP/MPO変換ケーブルのような3つの異なるタイプがあり、さまざまなアプリケーション環境に適しています。
1×2 MTP/MPO変換ケーブル
このMTP/MPO変換ケーブルは、一方の端に24芯MTP/MPOコネクタがあり、もう一方の端に2つの12芯MTP/MPOコネクタが付いているため、ベース24芯MTPケーブルを既存のベース12芯MTPバックボーンリンクに統合して、信号を伝送できます。その中に、光信号はMTP/MPO変換ケーブルの2本12芯ファイバを介して事前にインストールされたMTP/MPOシステムに送信されます。図1に示すように、12芯アーキテクチャは、1x2 MTP/MPO変換ケーブルを介してベース24芯の100G通信に実現されて、従来のインフラストラクチャの価値を高めることはできます。
図2:1×2 MTP/MPO変換ケーブルを使用した100G接続
1×3 MTP/MPO変換ケーブル
このMTP/MPO変換ケーブルは、一端が24芯のMTP/MPOコネクタ、もう一端が3つの8芯MTP/MPOコネクタが付いているため、ベース24芯バックボーンリンクを3つのベース8芯に変換できます。したがって、40Gから120Gへの展開が可能になります。40Gに接続すると、この変換ケーブルはQSFP+モジュール用の3つの40Gインターフェイスを作成し、24芯を十分に利用できます。したがって、既存の24芯MTP/MPOケーブルで3つの40Gデュアルウェイ伝送が実現されます。さらに、24芯から3×8芯へのMTP/MPO変換ケーブルを使用して、120G CXPモジュールの信号を3つの40G QSFP+リンクに分割し、40Gから120Gネットワークへの移行を実現できます。
図3:1×3 MTP/MPO変換ケーブルを使用した40G-120G接続
2×3 MTP/MPO変換ケーブル
このMTP/MPO変換ケーブルは、一方の端に2つの12芯MTP/MPOコネクターがあり、もう一方の端に3つの8芯MTP/MPOコネクターがあります。これにより、2つの12芯のリンクを3つの8芯のリンクに変換でき、すべてのファイバを完全に利用させます。そして、2x12芯から3x8芯へのMTP/MPO変換ケーブルは、10G-40Gおよび40G-40G接続に使用できます。10G-40Gネットワーク接続では、3つの8芯MTP/MPOコネクタを備えた2x3 MTP/MPO変換ケーブルの一端を、スイッチの3つの40G QSFP+光モジュールに挿入します。そして、2つの12芯MTP/MPOコネクタを備えた一端を24芯の2xMTP-12xLC光ファイバカセットに接続し、3つの40G信号を12の10G信号に変換して10G-40G接続を実現します。
40G-40Gネットワーク接続に対して、3つの8芯MTP/MPOコネクタを備えた2x3 MTP/MPO変換ケーブルの一端を、スイッチ上の3つの40G QSFP+光モジュールに挿入します。2つの12芯MTP/MPOコネクタを備えた一方の端は、12xMTP光ファイバアダプタパネルに接続されています。このようにして、ベース8芯MTP/MPOリンクは既存のベース12芯MTP/MPO配線で送信でき、ファイバーリソースも十分に活用されます。
図4:2×3 MTP/MPO変換ケーブルを使用した40G-40G接続
結論
MTP/MPO変換ケーブルは、より柔軟な高密度ケーブルシステムを提供するように設計されています。既存の12芯および24芯MTP/MPOネットワークの容量を大幅に増やすことができ、40G/100G/120G接続のコスト効率の高いソリューションでもあります。同時に、上記の3つのMTP/MPO変換ケーブルタイプはさまざまなネットワーク環境に適しており、現在のニーズと将来のネットワークアップグレード計画に応じて適切なソリューションを選択できます。
お勧めの記事
メールアドレス
-
レイヤ2(L2)スイッチとレイヤ3(L3)スイッチ、ルーターとの違いは?
2022年06月20日
-
ハブ、スイッチ(スイッチングハブ)、ルーターとは?違いを解説
2022年06月20日
-
電源コードの種類・規格について:国内規格と海外規格の選定
2022年06月09日
-
PoEインジェクター(パワーインジェクター)とは?
2022年06月24日
-
SFP・SFP+・SFP28・QSFP・QSFP28とは?規格、仕様、性能、選び方について解説
2022年06月10日