RUDP/UDPとP2Pの違い、リアルタイムサーバ経由のオンラインゲームの仕組み(1)
Updated on 6月 6, 2022
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目次
「次回:RUDP/UDPとP2Pの違い、リアルタイムサーバ経由のオンラインゲームの仕組み(2)」
基礎のUDPとTCPから話をしよう

* TCPとは、Transmission Control Protocolの略語で、高い信頼性で安定した通信を重視する通信プロトコル。 TCPはコネクション型通信プロトコル(事前のやり取りを確認した上で通信を開始させる)として、ウェブサイト閲覧、ファイル転送などのデータ完全性が求められるアプリケーションで実用される。 関連記事:「UDPとTCP、QoSの動作基礎を解説」

RUDPとは?UDPの進化?
RUDPとは「ReliableUDP(User Datagram Protocol)」の略で、リアルタイム通信に用いられる通信プロトコルの1つです。UDPのような高速通信を重視する特徴を持ちながら、メッセージ再送による高品質・信頼性の確保を実現できます。

上記の図を示すように、RUDPの場合ではシーケンス番号の順に追ってパケットロスを確認し、データパケットを再送することがあります。
RUDPの特徴
* パケットの到達順序:ゲームの進行状況を守る パケットロスが発生する際に、対象パケットが受信されるまで次のパケットを処理しない。* 大容量データの分割・整合:マルチプレイヤーオンラインゲームのの最適化 分割されたパケットは1つでも失われたらまるごと使えなくなる可能性が高い。RUDPによるパケットの分割・結合は情報の信頼性を確保できる。
* セキュリテイ強化:チート対策 サイバー攻撃や悪意ある行為を防ぐために、一定の通信間隔が設定されます。頻繁な再送信を避け、複数回の受送信失敗を「通信中止」と見なす。
様々な通信方式
UDP、RUDP、TCPをもとに開発されたオンラインゲームはまた様々な通信方式を利用しています。その中にP2P型とクライアント・サーバー型は主流。
P2P型
P2PとはPeer to Peerの略で、「サーバー経由」を飛ばしてクライアントとサーバの一体化を実現した通信方式です。ゲームに参加した全てのプレイヤーは互いに通信を行うと同時に情報交換をします。それによって、相互通信チャンネルが成り立つわけです。

クライアント・サーバ型
クライアント・サーバ型通信とは、全てにサーバを介して通信を行うということです。利用者が操作する「クライアント(パソコン、スマホなど)」をインターネットに結び、クライアントからの要求にリアルタイムサーバが応答する形で処理を進める方式です。この場合、遠距離通信による高い遅延(タイムラグ)が現れます。

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